懐かしき声優ブームの時代
声優の椎名へきるさんが結婚されるという報道を見ました。
名前を聞いて、第一に思ったのが「懐かしい」というひとことでした。
若かりし頃、彼女のラジオ番組をよく聴いていました。
当時は國府田マリ子さんや林原めぐみさんも人気でした。
90年代の話です。
声優の発売するCDがバカ売れしていた時代で、オリコンの上位に声優の曲が多数ランクインしていました。
この頃、世間一般では広末涼子や榎本加奈子あたりが人気でしたが、昔ながらのフリフリの衣装を着て可愛らしい言葉遣いをするアイドルがいない時代でした。
むしろ、そんな子は「ぶりっ子」「キャラを作りすぎ」と言って馬鹿にされる時代でした。
高橋由美子が最後のアイドルなんて言われていました。
という事情もあってか、昔ながらのアイドルファンは女性声優たちに夢を見て、そちらに走っていたのです。
実際、アイドルファンとアニメファンは精神的に近いものがあるのか、親和性が高かったようです。
なお、一部では声がメインであるはずの声優が表に出てアイドル的なことをすることへの批判もありました。
また、一般的なアイドルに比べると、人気があった女性声優たちは年齢層が少し高かったので、「キャラを作りすぎ」という批判があったのも事実です。
しかし、アニメファンや女性アイドルのファンは基本的に世の中の女性たちから好意的に見られない傾向があるため、自分たちに理解を示してくれる存在を信じたかったのです。
椎名へきるさんを中心とする女性声優さんたちは女神のように崇拝されていました。
椎名へきるさんとはこんな人です。
椎名へきるさんは1974年3月12日、東京都出身の声優、歌手です。
本名は椎名牧子。
「へきる」というのは「碧流」という言葉をひらがなにしたものです。
彼女自身で名付けたとか。
おっとりとした感じに見える方ですが、ハードロックやメタルが大好きだそうです。
ラジオでも結構ハジけた発言をしているのを何度か聞いたことがあります。
椎名へきるさんの逸話
当時、大人気だった椎名へきるにはいくつか逸話があります。
始球式に登場
東京ドームで行われたプロ野球、ロッテ対日本ハムの試合で始球式に登場。
ファンがカメラを持って多数駆けつけました。
しかし、彼女の始球式が終わったら、客のほとんどが帰ったという逸話があります。
野球ファンより、彼女のファンの方がたくさん入場していたようです。
当時、野球ファンが激怒して議論が起きました。
ミュージックステーションに出演
有名音楽番組ミュージックステーションに声優として初めて出演したのも彼女です。
しかし、いざ歌う直前に、演奏関係に少しトラブルがあって、戸惑った様子になりました。
あくまで噂ですが、当時、異業種から歌手のテリトリーに入り込むと、そういう嫌がらせをされる慣習があったようです。
これには声優ファンが激怒していました。
個人的な椎名へきる評
椎名へきるさんは、ビジュアルはもちろんですが、声も聞き心地がよく好きでした。
ただ、声優というより、歌手やラジオパーソナリティ、美人だったので、アイドル路線に行きすぎてしまったというか……
声優としてはあまり実績がない(?)のが残念です。
単に私が知らないだけかもしれませんが、メジャー作品としては、「レイアース」のメンバーのひとりくらいしか思いつきません。
実際、ここ数年はあまり名前を聞きませんでした。
ですが、確かに声優アイドルとしての草分的存在ではありました。
写真を久々に見ましたが、相変わらず美人ですね。
今はだいぶ落ち着いた雰囲気になられたような……
末永くお幸せに。
<椎名へきる公式サイト>
<椎名へきる公式Twitter>
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