訃報:吉本新喜劇の重鎮、チャーリー浜さん死去 78歳

芸能

吉本新喜劇の重鎮、チャーリー浜さんが4月18日に誤嚥性肺炎で亡くなっていたことが発表されました。
享年78歳。
最後は完全介護の老人ホームに入っておられたそうです。

チャーリー浜さん・略歴

1942年11月7日生まれ、大阪市出身。
本名は西岡正雄(旧姓は浜野)。
トレードマークは黒縁メガネと太い眉毛でした。
また、派手なスーツ姿で出演することも多かったですね。
高校卒業後、作家の花登筺が主催していた「笑いの王国」に参加。
同じく参加していた花紀京の弟分となります。
その後、花紀京の吉本入りについていく形で加入。
以後の活躍へと繋がります。
元の芸名は「浜裕二」。
東京進出の際、チャーリーズ・エンジェルにちなんで、「チャーリー浜」と改名しました。
元々、アメリカかぶれの男性役を演じることが多かったので、この改名は成功だったのかもしれません。
若い頃は、大村崑さんに似ていたため、代役を務めたこともあるとか。
私生活では4回結婚している艶福家です。
なお、弟子や後輩には厳しいとか。
「師匠」と呼ばれるのを嫌うというエピソードも。

ギャグの数々

「ごめんくさい」
酔っ払って舌が回らなくなったときに出たギャグ。
このあと、「これまたくさい」「あー、くさ」と畳み掛けることも。
「◯◯さん、いずこへ~」
奥さんに逃げられたのをきっかけに作られたギャグ。
「君たち……君たちがいて、僕がいる」
「何たることを、サンタルチーア」
「あなた◯◯さん、僕、チャーリー」
「◯◯じゃ、あ~りませんか?」
新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれたギャグ。
多くのギャグを生んでいる吉本新喜劇ですが、流行語大賞を獲得したのはこのギャグだけです。

文面にすると、面白さが伝わりにくいのですが、これが舞台にて絶妙の間で、独特の甲高い声で言われると笑えるのです。
そのあたりが芸というものなんでしょうね。
「笑われるな、笑わせろ!」と失敗した後輩を怒っていたなんて逸話も。

私的追悼

またひとり、自分を子供の頃から笑わせてくれた芸人がいなくなったかと寂しくなりました。
吉本新喜劇では、近年、島木譲二さんや高石太さん、井上竜夫さんらが亡くなっていますね。
桑原和男さんも最近は見かけませんし、池乃めだかさんももう77歳。
なんだか心配になってしまいます。
多くの人を笑わせた人って、元気で陽気な人が多いですから、そんな人でも死んでしまうのかと悲しくなるのですね。
もうひとつ、この人たちの笑いを見て笑っていた、昔の自分を失ってしまった気がするのです。
まだ土曜日に半日の授業があった小学生時代、家に帰ってから、インスタントラーメンを食べながら、吉本新喜劇をよく見ていました。
またひとつ、昭和は遠くなりました。

残された者にはお悔やみを申し上げることしかできません。
ご冥福をお祈りします。
チャーリー浜さん、いずこへ……

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