亜波根綾乃とは?
亜波根綾乃(あはね・あやの)は90年代後半に少し活躍した歌手です。
本名は阿波根綾乃と書きますが、読みは同じです。
1981年1月6日生まれですから、当時10代後半だったことになりますかね。
レコード会社主催のオーディションでグランプリを受賞。
その後、当時人気があった「ASAYAN」という番組内の小室哲哉が主催するコーナーにて見事な歌声を披露して一躍注目され、デビューへとつながります。
歌唱力が素晴らしかった
とにかく歌がうまかった印象があります。
いわゆる48グループのメンバー全員が束になってかかっても、まったく歯がたたないと思います。
それぐらい格が違いました。
小柄な身体なのに声量抜群で、表現力も豊かでした。
スケールの大きな歌声というか、うまく成長すれば国民的歌手になれた器だった……と、いまだに思います。
ネット上に残されている動画によると、母親が昔、歌手を目指していたとのこと。
音楽的にいい環境で育ったのだと思われます。
沖縄タレントアカデミーに通っていたようですし(ちなみに仲間由紀恵も同じアカデミー出身です)。
作詞や作曲に挑戦していた時期もありました。
ただ、当時は小室ミュージックの全盛期だったので、流行の曲とは少し違うタイプの歌手はあまり陽の目を見ることがありませんでした。
もちろん、ファンはたくさんいましたしテレビで見ることもありました。
しかし、違う歌手の曲(それも彼女のイメージとは合わない曲)を歌わされているなど、歌唱力の凄さを知る者から見ると歯がゆいものがありました。
現在はどうしているのか?
沖縄の離島から上京した彼女ですが、一説によると都会の生活に馴染めなかったということで、現在は活動休止中の模様です。
ただ、所属のよしもとクリエイティブ・エージェンシーのHPにはまだ名前が載っているようなので、いつか復活してくれることを望むばかりです。
よしもとの音楽部門には小室哲哉も所属していたはずなので、そのあたりのツテがあったのですかね。
※2019年追記
残念ながら、彼女の名前は同社のHPから消えていました……
彼女の代表曲「ひこうき雲の空の下」に次のような一節があります。
「私もやがて母になり、夢伝えるだろう。明日を生きる子供(たびびと)たちにいつも微笑みながら……」
もしかすると、彼女は母になって、夢を伝えているのではないでしょうか。
個人的におすすめの亜波根綾乃の曲
ひこうき雲の空の下
亜波根綾乃の代表曲です。
故郷の沖縄を舞台に少女から大人に変わる時期の女性の心を歌っています。
夜の翼-Keep our head together-
「ひこうき雲の空の下」とは違い、こちらは落ち着いた大人の恋を歌っています。
優しく、癒しの心が伝わってくる歌声です。
るり色の夢 ~forget-me-not~
初恋を思い出す切ない気持ちを透明感のある声で歌い上げている名曲です。
アルバム収録曲でシングルとしては発売されていません。
興味を持たれた方、懐かしく思われた方はアルバムを購入してください。
※絶版になる可能性が高いので早いうちの購入をおすすめします。
コメント
こんにちは。
久しぶりに亜波根綾乃の名前を検索してみたら、ここにたどり着きました。
私も彼女のことが大好きでした。今でもたまに聞きたくなっては、YouTubeで聞いています。
デビューCDは持っているのですが、わざわざCDを出さなくてもYouTubeで聞けるので、良い時代になったなと感じます。
デビュー曲や荒深さんの取り上げられた曲ももちろん好きなのですが、私は「小さな勇気」という曲が一番好きです。
シングルとベストアルバムにしか入ってない曲です。
彼女の良さが表れた名曲だと思います。
女性にとってはどうか分かりませんが、男性にとっては彼女の声と歌い方は非常に魅力的で、嫌いな人なんか居ないんじゃないか?と思うほどです。
また歌声を聞かせてもらいたいなとは思いますが、叶わなければどこかで幸せに暮らしていて欲しいなと願っています。
とおりすがり様>コメントありがとうございます。
「小さな勇気」は私ももちろん好きな曲です。
亜波根さんの歌声はもっと多くの人に聴いてもらいたい歌声だと今も思っています。
いつか復帰してくれないかな…とかすかな願いを持っています。