懐かしきLOGiN
「マイコンベーシックマガジン」、通称「ベーマガ」に続き、ついに「LOGiN(ログイン)」も休刊となりました。
休刊といっても、実質的に廃刊なのでしょうね。
若かりし頃、ログインを毎月のように買い、ワクワクしながら読んでいたのを思い出します(後に月2回刊となりました)。
日本に「シムシティ」と「テトリス」を普及させたのはログインの功績が大きいと思います。
今も残るゲーム雑誌、「ファミ通」も元はといえば、ログインの1コーナーでした。
編集者が顔出しするのがよかった。
最盛期には編集者がやたらと顔出しで出てきて、いろいろな企画をしてました。
高橋ピョン太さんやステルス松本さん、青柳ういろうさんや忍者増田さんあたりはまだ業界で活躍されているようですね。
青柳ういろうさんは今やKADOKAWAのお偉いさんになっているようで驚くばかりです。
「天下統一」という戦国時代を舞台にしたゲームを50人くらいの編集者が集まって、各国の大名としてプレイする企画もありました。
「大戦略」というゲームを、参謀本部を作って遊ぶなんて企画も面白かったですね。
今ならオンラインで同じようなことが簡単にできるわけですが、当時はあこがれたものです。
それを先取りしていたのはすごいことだったかと。
各種コーナーも充実していました。
「ヤマログ」という読者投稿コーナーも面白かったですね(忍者増田さんはこのコーナーの投稿者から編集部入りされました)。
「信長の野望」や「三国志」がゲームとして人気だったので、歴史関連の記事も充実していました。
歴史ネタに強い編集者がたくさんいて、勉強になったものです。
兵器オタクの編集者がいたのか、「大戦略」や「提督の決断」というゲームの特集も結構充実していました。
「どきどきワクワク第一次世界大戦」という、今では怒られそうなキャッチフレーズで書かれていた記事を覚えています。
ゲーム雑誌受難の時代
今はインターネットで簡単に攻略法など調べられる時代ですから、こういう雑誌にはつらい時代なんでしょうね。
コンシュマー機の性能向上に伴い、パソコンゲームが最先端の技術を誇る時代ではなくなりました。
パソコンゲームといえば、エロゲーが主流になるよう推移していきました。
そういえば、ログインから分離してエロゲー専門の雑誌も出ていましたね。
ログインに限らずですが、一時期はベストセラーになっていたゲームの攻略本自体がインターネットによって、完全に横に追いやられました。
出版社内のゴタゴタが原因なのが残念
ただ、ログインが売れなくなったのは、出版社内のゴタゴタで編集者たちが辞めていったことが一番の原因なんですよね。
その人たちはその後別雑誌を作りましたが、結果共倒れという感じでなくなりました。
上記のような面白い企画がすべてなくなりましたし、その後はまったく違う雑誌といっても過言ではないほどでした。
ライバル誌の「コンプティーク」というも角川書店の社長逮捕に伴う分裂で、まったく違う雑誌になり、一時は見る影もありませんでした。
こちらは独自路線を貫き、それでもまだ続いているようですが……
惜しまれて終わるうちがいいのかも……
さびしいですが、今のままだとはっきりいってつまらない雑誌でしたし、ここらでひとくぎりをつけるのも良いのではないでしょうか。
押入れの奥にあるバックナンバーを取り出してきて、昔を思い出しますかねえ・・・・・・
2020.04.21追記・小島編集長について
ログインを一躍人気雑誌にした小島文隆編集長が2015年5月に亡くなっていたことを今更ながら知りました。
この人が仕切っていた頃のログインは神がかり的な面白さでした。
今更ですが、ご冥福をお祈りします。
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