エグザイルと聞くと、いまだにゲームのXZRを思い出す。ヤバいゲームでした。

ゲーム

エグザイルと聞くと、ほとんどの方はダンスボーカルグループのEXILEを思い浮かべるでしょうが、私は昔のパソコンゲームXZRを思い出します。

読み方は同じエグザイルです。

ならず者とか無法者という意味になります。

ゲームはPC8801SRシリーズやPC9801シリーズ、あとはMSXシリーズなどで発売されていました。

後にはPCエンジンやメガドライブでも発売され、PCエンジン版はキャラクターボイスまで搭載されていました。

私はPC8801SRシリーズで遊びました。

発売は1998年。

今はなき日本テレネットというゲームメーカーから発売されていました。

舞台は12世紀頃の中世イスラム世界です(最後、20世紀に一時的にタイムスリップします)。

主人公はイスラム教徒で、アサシン(かつてイスラム世界に実在した暗殺者集団)のクールな青年サドラー。

この主人公があらゆる敵(主に政敵)を暗殺して行くゲームとなっています。

10面構成になっていて、イベントをこなし、各面のボスを倒せば、次の面に進めるという形になっていました。

ストーリーモードとアクションモードがありました。

面と書きましたが、このゲームはストーリーモードとアクションモードに分かれています。

ストーリーモードはドラクエなどでおなじみの上から見下ろした画面になっています。

町の中を歩いて、住人の話を聞き、イベントをこなしたり、アイテムや武器を購入することになります。

主要な登場人物には顔グラフィックがついていて、セリフを話す際には顔が出るようになっていました。

ルーミーというヒロイン格のかわいい子がいましたね。

それ以外にも、ファキール、キンデ、スフラワルディという名前の仲間がおり、それぞれキャラクターが立っていて、ストーリーに関わってきました。

↓こんな感じのゲームでした。

アイテムが少し問題でした……

武器はともかく、アイテムが色々と問題でした。

ハシシやコカイン、マリファナなどのドラッグがアイテムとして登場します。

主人公はアクションモードで、それらのドラッグを服用することでパラメータが変化し、強くなるという設定でした。

上記動画の右側にある赤と青の波線がパラメータを表しており、薬物を使用すると変化し、攻撃力が上がったりしました。

たぶん、今の時代だと発売できないゲームですね。

ちなみにアサシンという単語は、ハシシを語源としています。

サッバーフという人物が山岳地帯に少年たちを集め、ハシシを使って洗脳し、当時、敵対していたセルジューク朝トルコの要人を暗殺していたという伝説があります。

本作はその逸話をモデルにしているのでしょう。

最後は20世紀の指導者を倒します。

アクションモードは横スクロール型で、迫りくる敵を倒して行くタイプなのですが、当時のパソコンのスペックの割にスムーズにスクロールするなど、よくできていました。

夢幻戦士ヴァリスを開発したメーカーなので、技術的なノウハウがあったのでしょう。

ストーリーの詳細は失念しましたが、最後に冷戦時代の20世紀にタイムスリップして、当時、世界の二大勢力だった西側諸国を代表する某大国の大統領と、東側諸国を代表する某大国の書記長を倒すというストーリーになっています。

イスラム教徒の暗殺者が某大国の大統領を倒す……おそらく、今の時代なら発売できないでしょうね。

しかし、このゲームはWikipediaによると、西側を代表する某大国のゲームサイトでは高く評価されたとのことです。

当時、大統領が嫌われていたのですかね?

ただし、ストーリーを少し改変したPCエンジン版やメガドライブ版もあるため、どのバージョンが評価されたのかまではわかりませんでした。

他の機種に移植されていることからもわかるように、実際、一作目はよくできていました。

ストーリーや演出も引き込まれる内容でしたし、アクションシーンも良い出来でした。

当時のパソコンゲーマーは、今のようにUSB端子もなかったですし、ジョイスティックも普及していなかったものですから、キーボードのテンキーでアクションゲームをプレイしていました。

攻撃はスペースキーやX,Zキーでした。

そんな劣悪な操作環境でストレスをあまり感じなかったのだから、たいしたものだと思います。

BGMもよく出来ていて、PC版のパッケージにはシングルCDが同梱されていました。

XZRの二作目は残念な出来でした……

しかし、二作目は駄作でした。

ストーリーモードのシナリオの出来がひどく、キャラクターたちに感情移入がしにくくなり、しかも、ヒロイン格のルーミーや仲間たちがあっさりと死んだような話となっていたのです。

後に発売されたPCエンジン版では生きていたという設定になっているのですが、当時はあまりの展開に「なんじゃこりゃ!」と憤ったものです。

二作目もアクションモード自体は悪くなかったような記憶はあるのですが、なんせストーリーがまるで駄目でした。

アクションモードの方に力を入れすぎたのですかね。

とにかく残念でした。

最後に

日本テレネットは過去記事にも書きましたが、会社のアイドル的存在だった夢幻戦士ヴァリスのヒロイン優子をエロゲーに捧げるような愚策を取り、残念ながら倒産してしまいました。

しかし、このゲームはレトロゲーム配信サイトプロジェクトEGGに収録されているおり、今も遊ぶことができます。

興味を持たれた方は是非プレイしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました