史上最高の漫才コンビは?やはり「いとこい」と「やすきよ」は別格かな

芸能

はじめに

ブログを書きながら、YouTubeで漫才を聴くのをささやかな楽しみとしています。
ドリフなども好きなのですが、コントは動きが見られないと面白さが半減するので、主に漫才です。
ありがたいことに、かなり昔の漫才の音源までアップされていて、楽しむことができます。
昔の漫才から、最近の人気コンビまで結構な数を聴きましたが、やはり「夢路いとし・喜味こいし」と「横山やすし・西川きよし」の2組は別格の面白さかなと、改めて思いました。
昔の漫才とか今見るとそんなに……ということが結構あるのですが、この2組は今見ても充分面白いです。
というより、今が旬の漫才師よりも面白いと思います。
正直、レベルが違うなと。

何度聞いても笑ってしまう……

もちろん、私自身の好みとか、懐古趣味的な面があるのは否定しません。
権威主義的なものも、もしかしたら、あるのかもしれません。
しかし、この人たちなら面白いはずだ、とあらかじめ期待が大きい場合、聴いてみると、実際はガッカリすることがあるものですが、この2組は期待以上の結果と面白さを与えてくれます。
聴いてみて良かったと思える漫才コンビなんてなかなかありません。
しかも、同じネタを何回聴いても笑ってしまうから不思議です。

タイプの違う2組ではあるけれど……

「いとこい」と「やすきよ」は漫才のタイプとしては少し違うと思います。
50年以上続いたコンビと、瞬間最大風速的に吹き荒れたコンビと、実に対称的です。
立川談志からジェントルマンなふたりと言われ、紳士的でゆったりとした話し方をするいとこいに対し、かなり早いテンポでまくしたてる、やすきよ。
特に横山やすしは芸風とはいえ、かなり乱暴なイメージを作り上げていました。
見ようによっては、上品なコンビと下品なコンビという分け方もできなくもありませんが、かと言って、やすきよの漫才を見たからと言って不愉快な気分にはなりません。
柔と剛というような分け方が適切でしょうか。

いとこいは漫才に対する姿勢からして違う。

いとこいの漫才を見ていると、漫才には派手なリアクションやドギツイツッコミ、奇声を上げるような技は別にいらないんだなと教えてくれます。
何年か前、若手コンビが真似をしているのを見たことがあります。
その意気込みは買うとしても、同じネタを演じているのに、まったく面白くありませんでした。
テンポとか、間とか呼ばれるものが、まるで違うのですね。
いとこいの場合、それらが絶妙というしかありません。
これが、芸とか話術と言えるものなんでしょうね。
兄弟であり、しかも旅芸人の一座で生まれ、幼い頃から舞台に立ってきたから、息がピッタリなのも当然かもしれません。
ですが、実はこのふたり、時折、ボケとツッコミ役を交代して演じてみるとか、意欲的に新ネタに挑戦するとか、決して、いつも同じパターンを守る保守的な漫才をしていたわけでもありません。
そもそも、漫才というのは、元は萬歳と書いて、太鼓やらを叩いて派手に騒ぐもので、演奏の合間に少しだけ面白いことを言うものでした。
それを喋りだけに特化したのが、「横山エンタツ・花菱アチャコ」と、いとこいの2組だと言われています。
初めは「ちゃんと萬歳をやれ!」と野次られたこともあるそうです。
「漫才の教科書」とか、「お手本」などと呼ばれる、いとこいのふたりですが、技術が優れているだけでなく、革新的なことまでしているのですから、凡百の漫才師など敵うはずがありません。

やすきよの漫才は革命的だったかも……

一方のやすきよですが、このコンビはいとこいが作ったしゃべくり漫才を極め、新たな流れを作ったのではないかと思います。
しゃべくり漫才に派手な動きを加えたのが新しかったのかなと。
しゃべくり漫才の一種であることは違いないのでしょうが、やすきよのパワフルな漫才が、後にツービートやB&Bのような漫才につながった部分もあるのではないでしょうか。
ツービートらは王道に対する邪道みたいなものかもしれません。
同じことをしても勝てないと考えて、違うことを試してみたという感じでしょうか。
もちろん、それはそれで、革命的なことですし、面白いのなら、それでいいのですが。
やすきよは漫才ブームという時代を作り上げた存在でもあったと思います。
名古屋での営業で、まだ人気が出る前のやすきよが、当時全盛期だったコント55号と対決するような形で共演したことがあるそうですが、コント55号を食うほどの実力だったとのことです。
漫才師がアイドル的な存在になっていくのも、やすきよが始まりだったかもしれません。

もう超える漫才師は現れないのでしょうか……

先日、ビートたけしの「芸人と影」という著書を読みましたが、そこに「今の漫才師たちは、実力では自分たちより上」と書かれていました。
若干、謙遜はあるとは思いますが、技術的には確かにそうなのかもしれません。
しかし、一方で「今の時代の芸人はコンプライアンスやらなんやらで出来ないことが多くてかわいそうだ」という主旨の一文が書かれていました。
「いつから芸人はそんな人の模範になるような上品な存在になったんだ」というふうに、話が続いていくわけですが、そのあたりは本を読んでみてください。

確かに、いとこいはともかく、やすきよは今の時代だともしかすると放送できないかな……というようなネタがいくつかあるように思います。
しかし、そんなことでは、いつまでも昔の偉大なる漫才コンビを超えることができないとも言えるわけで、なんだか悲しい気もします。
若手(?)では、ナイツとサンドウィッチマンは結構、王道を行く漫才をしているかなと、期待しているのですが(サンドウィッチマンはコントに近いですが)、果たして、偉大なる先立ちに匹敵するような存在となれるでしょうか。
「いとこい」や「やすきよ」に匹敵するような存在が表れて欲しいですね。

偉大なる漫才コンビの漫才を聴いてみてください。


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