訃報・志村けんさん
日本を代表するコメディアン、志村けんさんが3月29日午後11時10分にコロナウイルスによる肺炎で、帰らぬ人となられました。
実に残念です。
無念です。
復帰を信じていました。
容態について、人工心肺を使っているとは言われながらも、峠を越したとか、安定しているという報道があったので、大丈夫だろうと思っていました。
やはり、長年の喫煙習慣が肺をボロボロにしていたのでしょうか。
正直、しばらくしてから復帰して、闘病生活をギャグにしてくれると思っていただけにショックでした。
おそらく、最高レベルの医療を受けておられたと思うのですが、それでも駄目だったとは……
全世代に親しまれた方でした。
日本の喜劇王と言ってもいい存在でした。
ドリフの弟子として、下積み時代は非常に苦労されたと言われていますね。
昇格したときも、半年ほどは見習い扱いで、人気も出ず苦悩されたとか。
しかし、東村山音頭の頃から人気が出て、いつしか一番人気になりました。
「志村うしろー」なんて、舞台では子供たちから声をかけられたように、親しまれるキャラクターだったと思います。
それだけでなく、親も祖父母も、一緒にテレビを見て笑っていた記憶があります。
志村さんの存在はドラえもんやサザエさんのようなものだったのではないでしょうか?
意識していないようで、いつも居てくれることに安心する存在とでも言うか……
「志村けん」という名前を見ただけでも、なんだか面白いのですよね。
すぐに志村さんのおどけた顔のイメージが浮かぶからではないでしょうか。
以前、テレビ番組でタモリさんが、「どんな美人を見ても、名字が志村だと、どうしても志村けんさんの顔が浮かんでしまう」と言っていました。
それだけ印象に残る存在だったという証明でしょう。
先駆者であり、偉人でもありました。
「全員集合」も「ごきげんテレビ」も「ドリフ大爆笑」もバカ殿も見ていました。
どれだけ笑わせてもらったかわかりません。
「最初はグー」は志村さんが考案者だと言われていますし、ごきげんテレビのときの面白ビデオコーナーは、後のYoutubeに繋がったとも言われています。
喜劇界に残した足跡は大きく、まさに偉人でした。
世界中から悲しみの声が
ドリフのギャグは動きだけでも面白さが伝わるので、言葉のわからない外国人にも人気だったと聞きます。
ヒゲダンスなんか、まさにその代表でしたね。
バカ殿の由紀さおりさんとのやりとりとか、研ナオコさんとの夫婦役が個人的には好きでした。
各国でも訃報が報じられたようですが、当然だと思います。
特に台湾では人気だったそうで、蔡英文総統がツイッターで追悼されたとか。
早すぎて、突然すぎて……
今の時代、70歳で逝くのはまだ早いですね。
しかも、こんな突然の訃報になるとは……
いつかは誰もが死ぬわけですが、突然過ぎました。
小さい頃からずっと笑わせてくれた方、こういう方が亡くなると自分の人生の一部を失ったような気がするのですね。
しかも、多くの人を笑わせて来た人が、多くを泣かせてしまうというこの皮肉……
ショックを受けた人も多いだろうし、パニックにならないといいのですが。
私自身、コロナに関して、過度の自粛は必要ないと思っていましたが、志村さんの死を知って、考えが変わりました。
どうか安らかに
正直、どう表現していいかわかりません。
あの世でいかりやさんと荒井さんに、早すぎるぞと怒られていないといいのですが……
心からご冥福をお祈りします。
たくさんの笑いをありがとうございました。
2020.09.28追記
東村山市に志村けんさんの銅像を建てようという運動が起こり、クラウドファンディングで資金を募るようです。
しかし、出来上がる銅像はどんな形になるのでしょう?
バカ殿?
変なおじさん?
ひとみばあさん?
いずれにせよ、面白い銅像が誕生しそうです。
本人が見たら苦笑いしそうですが。
2021.03.29追記・一周忌
早いもので、もう一年経ちました。
なお、東村山駅前に建てられる銅像は「アイーン」のポーズとなったようです。
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